2006年2006年観た中で特に好きな映画 「プルートで朝食を」 ・アメリカ、家族のいる風景・旅するジーンズと16歳の夏/トラベリング・パンツ・かもめ食堂 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●親密すぎるうちあけ話2006年12月 ラストの鳥瞰図のような室内の映し方が最高でこのショットを観ただけでも大満足。 ああ、このラストショットのポスターが欲しい! 近年の列車に乗った男も素晴らしい出来で、 私にとってのパトリス・ルコント作品のナンバー1でしたが この親密すぎるうちあけ話も、期待を裏切らない出来。 相手(サンドリーヌ・ボネール)がリラックスすれば、 堅物だったファブリス・ルキーニもネクタイを外すように お互いの心が開放されていく様子が自然。 静かな大人のおとぎ話が映画になるフランスが大好き。 はじめてファブリス・ルキーニが素敵に見えました。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●天空の草原のナンサ2006年12月 アカデミー賞の外国映画賞では、モンゴル代表としてもノミネートされた 天空の草原のナンサを観ました。 お洒落なインテリアの中のロッタちゃんのような映画でも ダコタ・ファニングちゃんのような名子役が活躍する映画でもなく モンゴル遊牧民の本当の親子のバッドチュルーン一家の 暮らしを淡々と映したドキュメンタリーのような映画です。 この天国のような土地はどこ?時代はいつだろう?と思いましたが 場所はモンゴル。時代は現代なのです。 家を解体して次の土地へむかうシーンもなぜか美しかったです。 小さなお子さんと一緒にゆっくり観ると良いでしょう。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●犬神家の一族2006年12月 《送料無料》犬神家の一族 オリジナルサウンドトラック(CD) 数年前、癌である事を公表された石坂浩二さんは 今はすっかり元気になり 30年ぶりの金田一さんをみせてくださいました。 30年前の犬神家の一族はこどもだった私には衝撃でした。 角川文庫で横溝シリーズを読みふけったものでした。 最初に大野雄二さんのテーマ曲が流れた瞬間に涙が流れて 2時間半、安心して市川崑ワールドにどっぷり浸りました。 女たちの着物での立ち振る舞いが美しいのと ラストの石坂浩二さんの顔が印象的でした。 松坂慶子が錯乱して奥菜恵がすっとばされるシーンや 奥菜恵と蛙のシーンも完璧! 「悪魔の手毬唄」と「獄門島」は犯人役の女を慕う男がいますが 「犬神家の一族」は本当に孤独な女の話なのです。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ プラハ!は予想以上に素敵な映像、音楽、ファッション。 マーガレットのイヤリングは無理としても、 「丸い白い輪のベルトは買いたい!」と本気で思いました。 「素直に思いを伝えよう」という乙女の憧れに満ちています。 彼に何かを要求するのではなく、瞳に彼の姿が写るだけで幸福! そんな恋愛の基本が美しい。 プラハ!の他にファッションが素敵な映画は 5時から7時までのクレオ、女は女であると アンナ・カリーナの「ANNA」です。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 美しき運命の傷痕2006年11月 美しき運命の傷痕には、驚きました。 キャロル・ブーケが、愛に悩む三姉妹の母親役で70才くらいの老け役なのです。 ノーメークの老け役でも、意思の強い凛とした迫力のある女の姿。 三姉妹は、エマニュエル・ベアール カリン・ヴィアール マリー・ジラン しかし、愛に悩むフランス女たちの誰にも感情移入できないというか 何で、それなりに裕福なのに自分から不幸に突入しようとするのか いくらトラウマがあるとはいえ、さっぱり解かりません。 夫を尾行したあげく、「なぜ、愛してくれないの?」と 詰め寄るなんて怖すぎます。追えば男は逃げるものです。 夫が別の人に恋する時期があったとしたら 私なら「人生一度だけなので悔いの無いように しっかり恋してらっしゃい」と言って、現金を渡します。 人を好きなる感情は自然な事、それを阻止する権利は妻にもない! この映画のラストのセリフは深く、怖いです。 キャロル・ブーケは、たった一日の出来事で夫を拒絶したのではなく もっと深い夫婦にしか解からない感情の積み重ねの結果 あのセリフが出たのでしょう。 美しき運命の傷痕の女は怖いけど、 フランス映画は怖いほど面白い。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 秘密のかけら(期間限定)(DVD) ◆20%OFF! カンヌ映画祭受賞監督アトム・エゴヤンの知的で官能的なサスペンス秘密のかけら。 15年前に起こったショービズ界の事件の取材をする若い女性ジャーナリストが、 その真実に迫るうちに、いつの間にか自分も謎の中へ・・・ アトム・エゴヤン監督のこだわりいっぱいの濃厚な美術に 確実に別世界に連れいていってもらえる事は約束します。 欲望に忠実な官能の描写もありますが、すべてにバランスがとれているから美しい! 強そうに見えても弱い人間の哀しさを名優ケビン・ベーコンと コリン・ファースが絶妙に演じています。 70年代の邸宅のインテリア、 ヒロインの70年代の服装やブーツにも眼が釘付けになりました。 ラストシーンも味わいがあり私はこの映画に大満足です。非日常万歳! ■everyday!美容検索のHOMEへ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●木更津キャッツアイワールドシリーズ2006年11月 予想外にウッチーが凛々しく素敵。 ぶっさんと父親のシーンはそれだけでも涙。 テレビシリーズでは元気のなかった薬師丸ひろ子さんが 市長選に立候補するほどポジティブになっただけでもうれしく、 美術さんの細かいこだわりもすべてが愛に満ちて、キャッツアイ万歳! クドカンの脚本はピンポンのペコのキャラクターも魅力的だったし、 ダサくてゆるい風景の中の型にはまらない男の子たちを描くのがとても巧い! 久しぶりに傑作ピンポンをDVDで観よう。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●イルマーレ2006年9月 キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの12年ぶりの共演で 話題の「イルマーレ」の試写会(原宿クエストホール)に行って来ました。 試写会に呼んでいただいたので まず「イルマーレ」の良いところをあげてみますと、 湖の家や季節の風景、愛犬の表情。 キアヌ・リーブスの父(『サウンド・オブ・ミュージック』で トラップ大佐を演じた クリストファー・プラマー)が病室にも自分の仕事を持ち込んで、 止められているコーヒーを飲みながら瞳を輝かせて語るシーン。 死の直前まで自分の好きな事に夢中になっていられる情熱を 持ち続けたいもの! ジェーン・オースティンの説得の人気を実感。 韓国の「イルマーレ」を観ていないので何の先入観もなく観ましたが このラストシーンはいったい何でしょう!? あの交通事故は何だったの?などと思いつつ、帰路につきました。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●プライドと偏見2006年9月 ジェーン・オースティンの原作に外れなし。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●ハチミツとクローバー● 2006年8月 「ハチミツとクローバー」のラストでスピッツ『魔法のコトバ』が流れますが、 スピッツのうたはこの映画の世界にぴったりで、 はぐちゃんの笑顔にほっとさせられた事もあって、号泣。 スピッツとスガシカオもこの映画の主役だと思います! 話に抑揚が無く、途中 海に向かって叫ぶシーンはとても凡庸に思えましたが、 竹本(櫻井翔)くんが自転車でひたすら走る頃からぐっとよくなり安心しました。 美大生たちが暮らす場所や大学ののんびりした風景もみんなの服装や 小物もよかったのでまったりした時間の流れもよかったです。 何よりも携帯電話やメールがほとんど出てこないところが この映画の良さです。こどもとも安心して観に行ける映画です。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●愛をつづる詩 2006年7月 「愛をつづる詩」は繊細なセリフの多い シリアスな映画ながら、映像が美しく心に残りました。 ヒロインのジョアン・アレンは50歳くらいの科学者。 家のことはメイドがやり、服装はシックで上質。 プールではシンプルな水着が似合い、 ジョギングスタイルもこなれている感じで彼女の生活の中に 「運動」が自然に入っているのがよくわかる。 ジョアン・アレンは若く見えるわけではないのに美しい! 若い張りのある肌ではないけれど、きちんと保湿した肌は感動的。 「フェイス・オフ」の時は地味に見えたのに年をとって進化したのか!? メイドがカメラ目線で物語を語り出すところが「オルランド」と ちょっと似ていて良い。カメラワークも面白い。 単なる恋に落ちる話ではなく、フランソワ・オゾン監督の「 まぼろし」や 「スイミング・プール 」のような50歳の女の変わっていく人生観を 感じる大人の映画。 50歳の女がヒロインの映画がある欧米の文化がうらやましい。 ●ジョアン・アレンJoan Allenは1956年生まれのアメリカ人。 ジョン・マルコヴィッチとゲイリー・シニーズ主宰のステッペン・ウルフ劇団の 創設メンバー だからキャリアは長い。 サントラ/「愛をつづる詩」~オリジナル・サウンドトラック ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●プルートで朝食を シネスイッチ銀座で「プルートで朝食を」を観てきました。(2006/7) エキセントリックな青年の物語かと思ったら、純粋で心の優しい ユーモアもわかる青年キトゥンの成長の物語でした。 「アメリカ、家族のいる風景」に続いて、今年2本目の☆5つです! 主演のキトゥン(キリアン・マーフィ)が素晴らしく、 彼の着る洋服や身のこなしにも釘付けの至福の2時間。 一番好きなシーンは母に会いに行く時にコンサバなスーツで背筋を伸ばして 登場するシーン。結局ファッションって、相手に対する敬意そのものだから。 「プルートで朝食を」オリジナル・サウンドトラックはシュガー・ベイビー・ラブなど 聴けばハミングできるような70年代前後のポップサウンド満載! 監督自らが選曲。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●メゾン・ド・ヒミコ 珍しく邦画を最後まで観ました。 「メゾン・ド・ヒミコ」は、ゲイの人たちのほのぼのとした話では ありませんので、こどもと観ないように!大人の映画です。 「切なさと温かさ」と宣伝していますが、「欲望」も足さないとうそです。 「メゾン・ド・ヒミコ」のオダギリジョーの濡れた瞳は妖しすぎます。 「時効警察」の彼とは別人です。 オダギリジョーの演技に引き込まれて最後まで観ました。 柴咲コウが最後までブスのキャラを変えないところもよかったです。 (2006年6月) 映画【メゾン・ド・ヒメコ】のサウンドトラック細野晴臣 CD【メゾン・ド・ヒミコ(サウンドトラ... ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●「ナイロビの蜂」 レイチェル・ワイズがアカデミー賞を受賞した 「ナイロビの蜂」を昨夜観ました。 人は、なぜ自分と全く違うタイプに魅かれるのでしょうか。 上品な外交官のレイフ・ファインズは、 真理を追求する革命家のような情熱を持つ妻レイチェル・ワイズと 結婚しなければ穏やかな人生をおくれたことでしょう。 反対にレイチェル・ワイズは、たくましい熱血漢の男を選んでいたら・・・ 妻の死により、レイフ・ファインズは「逃亡者」のハリソン・フォードの ように独り行動し、まるで別人のようになります。 悲劇で、どうしようもない現実であるのに惨めではないは 自分の思うように行動した結果の人生だから。 いつもは雄弁な友人と共に 言葉を失うような衝撃を受けた「ナイロビの蜂」 アフリカの大地は、大きなスクリーンで観て正解。(2006年5月) ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●アンジェラ リュック・ベッソン監督の「アンジェラ」を観てきました。 「アメリ」に人の良い青年役で出ていた彼が熱演。 天使はCGみたいな超脚長のまさにベッソン監督好みのゴージャス美女。 ラストは、劇画のようで心地良いかは観る人の好みでしょう。 映画を一緒に観たのが、パリから帰国したばかりの学生時代の友人。 パリの話もたくさん聞けたし、モノクロのパリがどうしても観たくて、 「アンジェラ」はそれだけで満足。 「ANGEL-A(アンジェラ)」オリジナル・サウンドトラック ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●ウィスキー ●「ウィスキー」はウルグアイでつくられ、カンヌ国際映画祭や東京国際映画で 評判を呼んだヒューマン・コメディ。 無表情だった中年の女性が、偽装夫婦で感じの良い奥さんを演じるうちに 少しずつ、本当に楽しそうなおばちゃんに変わっていく。 劇的に変わるのではなく、すべてが微妙。 例えばアキ・カウリスマキ監督が好きな人ならば、独特のこの「ウィスキー」も 楽しめるかも。 おばちゃんが口紅や服に気をつかったり、水着になってちょっと 遊んでみたりするところが可愛くて、結構好きなタイプの映画。 義弟に渡した手紙にはなんて書いてあったのかしら? たぶん私はまたこの映画を観ると思う。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●ブロークンフラワーズ ●ブロークンフラワーズ 観た直後よりも、「ブロークンフラワーズ」を観てから食事をしたり 街を徘徊したりしていると、しみじみ面白みを感じる不思議な作品。 女よりも男の方が思い出に対して感傷的なのかもしれない。 シャロン・ストーンの存在感も娘のロリータも素晴らしい。 ビル・マーレイの演技は最高だというけれど、私は「天才マックスの世界」の ビル・マーレイの方がすごいと密かに思っている。 ジム・ジャームッシュの映画に誘ってくれた友人は、私の宝。 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●かもめ食堂 シンプルな室内に marimekkoマリメッコ やiittala(イッタラ)の色彩が映える。 サチエ(小林聡美)は食堂を経営しつつも、水泳や就寝前の 合気道の動きなどで体調を管理している。 普通の事がきちんと出来る、格好良い大人の女。 ラストの井上陽水の歌が流れるまで、非常に気持ち良く北欧に行った気分。 それぞれの痛みにとくに大きく触れないで過ぎてゆく時間が良い。 私はリアルな悩みを聞かされるような邦画やセリフの多いホームドラマは 苦手。どこか、童話的な「かもめ食堂」には大満足。 小林聡美、片桐はいり、もたいまさこの他に なんと「過去のない男」のマルック・ペルトラも出演! ★「かもめ食堂」オリジナル・サウンドトラック ★かもめ食堂 原作本 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●アメリカ、家族のいる風景 私は、名作「パリテキサス」よりも「アメリカ、家族のいる風景」の方が ラストが幸福感に満ちていて好きです! ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●山猫 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ●亡国のイージス 亡国のイージスの脚本家や監督は、ニコラス・ケイジの「ザ・ロック」を 観た事があるのだろうか? ジャンル別一覧
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